DVDの音を携帯のアラーム音にする方法|CRYSTAL
02/20/12 (Mon)
DVDの音を携帯のアラーム音にする方法。--------------------
DVDから好きな部分の音だけを切り取って携帯のアラーム音にしてしまおう、というちょっと無謀なことをやってみました。手順は次の通り。
1. DVDから音だけをPCに取り込む
2. その音から好きな部分だけを切り取り、音質を調整
3. それを3GPPに変換
4. それを着うた化
5. 携帯にメールして保存
6. アラーム音の設定でこのファイルを選ぶ
そして、これらを行うために使ったフリーソフトは次の4つ。
1. XMPEG (DVDから音だけを取り込む)
2. SoundEngine (音の編集)
3. XMedia Recode (ファイル変換)
4. 着もと (着うた化)
SoundEngineとXMediaはお気に入りのソフトで、普段からよく使っているものです。XMPEGと着もとは今回初めて知りました。XMPEGはデザインがあやしいので最初はちょっと警戒しましたが、まあ複雑なことをやらないのであればこれで十分という感じです。音の劣化は特にありませんでした。
使い方はこちらに詳しく載っていますが、基本的にはDVDをパソコンに入れた状態で、画面(なぜかメニューはありません)を右クリックして「Open DVD root」を選び、同じく右クリックの「Options」の「Audio」タブで音質を設定し、最後に「Extract Audio to」で「WAV File」を選ぶだけです。私は下のように一番クオリティの高い設定にしました。
。isoファイルを焼く方法
着もとは、ただ3GPPに変換するだけでは携帯のアラーム音や着メロとしては使えないことがわかったので、これで「着うた化」します。着もとだけで一気に変換することももちろん可能なのですが、音がかなり劣化してしまうので、XMediaできちんとした設定のもとに変換しておく方がおすすめです。
こんな感じで、手順自体はきわめて単純なのですが、音質にこだわる場合はSoundEngineでの作業が重要になります。音をできるだけ劣化させずに音量だけを上げ、全体をきれいに仕上げる、これがなかなか難しい。
編集タブの削除を使って好きな部分だけを切り取った後、まずは音のクオリティを最高にしておきます。長さにもよりますが、ファイルサイズに余裕が� ��りそうなら、下のように一番高い設定にします。
…そして。これが一番大事なところなのですが、音量を上げます。ここで何も考えずに適当に上げてしまうと、だんだん音が割れてしまいます。どのように上げれば劣化を防げるのかについては、こちらにものすごく詳しく書かれていました。ありがたいです、素晴らしい。
ハードディスクドライブを追加する方法
結論から言うと、オーバーフローしない(最大目盛りを超えない)範囲で振幅を「整数倍」にするのであれば、劣化はほとんどしないはず、とのことです。では、何倍が適当なのか。まずは解析タブで最大音量(最大振幅に相当)を見ます。例えばこれが-13.27 dB(デシベル)だったとします。dB = 20 * log10(X) という式が成り立つそうなので(X = 最大目盛りに対する最大振幅の比率)、これに-13.27 dBを当てはめてXを求めると、
-13.27 = 20 * log10(X)
log10(X) = -13.27/20
X = 10^(-13.27/20) = 0.217
となり、0.217 = 1/4.608なので、この場合の最大振幅は最大目盛りの約4.608分の1、つまり約4.608倍(整数にすると4倍)までならオーバーフローしないことになります。この4倍を先ほどの式に当てはめてdBになおすと、
20 * log10(4) = 12.041 dB
ということで、メニューの「音量」⇒「ボリューム(音量調整)」の音量の欄に「12.041」と入れれば、ボリュームを4倍に上げることになるわけです。(小数点以下第3位までの数字を入れても自動的に第1位まで四捨五入されてしまいますが、それでも一応全部入れておいた方がいいような気がします。0.041/12.041 ≒ 0.34% ≒ -49.29 dBなので)
ちなみに、試しにライブラリーの中の「音量を2倍に」という項目を選んでみると、音量は自動的に6.0 dBに変わります。20 * log10(2) = 6.021 dBなので、先ほどの計算で合っていたことが確認できます。
あなたのCをフォーマットする方法:ドライブ
ここで、まだ音が小さいと感じることがあるかもしれません。解析タブで平均音量を見て、-31.38 dBだったとします。最大音量が-13.27 dBであっても、それは一瞬だけで、ほとんどは平均近辺で推移している場合もあります。なので、波形を実際に見てみるのもいいと思います。
音を再生している間、画面の右端に表示される音量の動き(下の図でいうと-15.4と-16.9のところ)を見てみます。ここがある水準近辺で安定していたとすれば、その近くまで上げても全体的にはそれほど劣化しないと考えられます。例えばここで-15.4が長く続くとわかった場合は、10^(-15.4/20) = 1/5.888 なので、5倍(もしくは6倍)まで上げてもいいかもしれません。
ほかの調整として、例えば音質の中にあるグラフィックイコライザーという機能を使うのも効果的です。面倒くさいことは抜きにして、音を聞きながら適当に数字を変えてみればいいと思います。こちらに紹介されている設定の例も参考になります。もっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
音質のエンハンサーもさわってみました。「不思議な空気感を付加」ってどんなだろう??と面白半分に選んでみたら、音がシャープになる部分と膨らむ部分がたまたま私の音源とマッチしていい感じになったので、使うことにしました。
最後は仕上げにノイズ除去。音質のノイズサプレッサー(雑音帯域低減)をクリックします。ライブラリーにはいろいろあるけど、私の音源の場合は12kHzノイズ低減を選ぶと音がスッキリしたので、これに決定。
何か…携帯ごときでここまでやる必要はなかった気もしますが(笑)、できあがった音を変換して携帯に入れたら、すぱーーん!!とクリーンで心地よいサウンドが流れてきました。アラーム音にぴったり。同じやり方で着メロも作れますので、DVDという一瞬かけ離れたところから好きな部分を取り込んでみたい、という方は是非お試しください。あくまで個人で楽しむ目的で。
Next l Prev
0 コメント:
コメントを投稿