ScanSnap スーパー活用術 : 富士通
~ScanSnapで実現するラクラク便利なスマートライフ~
【第6回】
OCR機能をフルに活かして
「認識したテキストの活用」を実現する
印刷書類をスキャンして一歩進んだ活用法を
ScanSnapのOCR機能をご存じでしょうか。スキャンした印刷物を検索可能なPDFに変換するための機能ですが、これによってPDFからテキスト情報が取り出せるようになります。テキスト情報があれば、自ら作成する文書への「引用」などが簡単にできるようになります。画像としての利用と併用すれば、プレゼン資料等の作成効率化、クオリティのアップが図れます。一歩進んだScanSnap活用法、ぜひお試しください。
「認識したテキストの活用」2つのステップ
ScanSnapを活用して、OCR機能によるテキスト認識方法を2段階に分けてご紹介します。
ScanSnapなら「OCR機能によるテキスト認識」はこんなに簡単!
文字をテキスト認識する(検索可能なPDFを作成する)よう、設定を変更してからスキャンします。
まず「スキャンボタンの設定」メニューを開きます。
1. [ファイル形式の選択]欄で「PDF」を選択
2. 「テキスト認識して検索可能なPDFにします」にチェック
3. [適用] → [OK]で設定終了
[テキスト認識する言語の選択]欄で日本語/英語など、言語を選択してください。
スキャンする書類をScanSnapにセットします。その際、紙の端が滑らかになっているか確認してからセットしましょう。
ワンプッシュスキャン!
ものであるHDTV xvidから- LOL
スキャン後、テキスト認識が実行されます。パソコンの環境によっては時間がかかることがあります。
上記の方法以外にも通常スキャン後、ScanSnap Organizerの機能を使って「検索可能なPDF」に変換する方法もあります。
ScanSnap Organizerで変換する場合は、[PDF文書]メニューより「検索可能なPDFに変換」→「実行」で必要な設定を行い、実行します。
OCR機能は印刷物や、それに準ずる書類に対して有効です。手書き文字、小さな文字、イタリック文字等、また印刷物であっても複雑なレイアウトの原稿や修飾のある文字などは、正しく読み取れない場合があります。
検索/テキストとして保存
使いたいファイルを探すため、まずは検索を行ってみましょう。PDFファイルをAdobe® Reader®で開き、[編集]メニューから「検索」をクリックし、文字や語句を入力して検索します。検索の結果が示されます。
見つかったPDFファイルをテキストファイルの形式で保存してみましょう。PDFファイルを開き、[ファイル]メニューから「テキストとして保存」をクリックし、任意の場所に保存します。
保存したテキストファイルを開き、原稿と照らし合わせて確認・修正を行いましょう。(レイアウト情報は保存されません。)
元データを消去したワープロ文書のテキストをOCR機能でらくらく復元!
印刷後にデータを消去・紛失してしまったワープロ文書なども、印刷した紙が残っていれば、OCR機能を活用して、再入力の手間なくテキストを作成し直すことも可能です。 (ScanSnap S300では、テキスト情報の再現のみとなります。)
レジストリからプリンタドライバを削除する方法
【ご参考】 ScanSnap S510には「Word文書/Excel文書への変換」機能があります。
OCR機能で認識したテキストなどを活用する
OCR機能で認識・抽出したテキストを、ビジネスや研究用の資料作成、その他の用途に活用する例を紹介します。PDFファイルとテキストファイルをまとめておくと便利です。ScanSnap Organizerに適宜フォルダを作成して保管しておきましょう。
ScanSnap Organizerに使用目的別フォルダを作成し、元のPDFファイルとテキストファイルに出典の名称をつけて保管した例です。
認識したテキストを活用する ~その1・プレゼン資料などを作る~
プレゼン資料や論文、レポートなどの作成に、OCR機能で認識したテキストを活用しましょう。プレゼン資料のように画像を組み込む必要がある場合も、スキャンしたPDFファイルからコピーが可能です。
論文やレポートに「引用」する
文字中心の論文やレポートをワープロソフトで作成する場合、「引用」したい部分をテキストファイルからコピーして適宜ペーストします。(出典の明記を忘れずに。)
プレゼン資料に活用する
プレゼン資料を編集ソフトで作成する際も、同様に適宜ペーストします。入力の手間が省けるため、資料作成のストレスが大幅に軽減されます。(出典の明記を忘れずに。)
PDFファイル内の画像をコピーするときは、Adobe® Reader®でPDFファイルを開き、[ツール]メニューから「選択とズーム」をポイントし、「スナップショットツール」を選びます。領域を指定してコピーし、適宜ペーストします。ここでも画像の出典の明記は必要です。
ディレクトリ内のいくつかのファイルは青色で
「引用」を行うにあたっては、著作権法上の要件に反しないようご注意ください。 詳細は文化庁による「著作権制度の概要」にあります「著作権物が自由に使える場合」の「(注4) 引用における注意事項」をご参照ください。
認識したテキストを活用する ~その2・レシピなどを定型化する~
OCR機能を活用すると、スキャンした書類を基に、自分の好みのフォーマットに整えたデータの作成がスムーズにできます。たとえば、体裁がまちまちの「料理のレシピ」。統一フォーマットの「マイ・レシピ集」を作るアイデアをご紹介します。
サイズやフォーマットがまちまちのレシピを重ねて連続スキャン。OCR機能でテキスト認識を実行します。検索可能なPDFファイルを作成したら、テキストファイルで保存します。これで、料理の写真が入ったPDFファイルと、文字のみを抽出したテキストファイルが揃います。
編集ソフトなどを用いて「マイ・レシピ集」を作ります。テキストファイルから文章を、PDFファイルから写真や画像を、それぞれコピーして、同じフォーマットに編集していきます。レシピに限らず、スキャンした素材の定型化は、仕事の資料整理にも有効な方法です。
認識したテキストを活用する ~その3・英語の勉強や翻訳に活かす~
OCR機能で英文の雑誌や資料などから読み取ったテキストを、好みのフォーマットに整理して、英語学習のための「マイ参考書」を作成することも! さらに和文・英文をスキャンしてテキスト化しておくと、翻訳サイトなどを使った英訳・和訳もスムーズです。
翻訳サイトなどで翻訳した和文を赤い文字で添えれば、赤い半透明のシートを用いた単語練習タイプの「マイ参考書」も作れます。
すっかり定着したネットオークションへの出品にも、ScanSnapを活用してみませんか。たとえば電気製品や洋服を出品するとき。保証期間や品質をアピールするために、保証書やショップカードなどの紙をデジカメで撮影しても内容まではっきりと写すのは難しいものです。そんなときはScanSnapで、その紙をスキャン。ScanSnapなら読み易いデータができるので、好感度や信頼性も高まります。
デジカメによる撮影画像に比べると、保証期間やメーカー名などもしっかり読み取れます。
いかがでしたか。ScanSnapを活用して、仕事や生活の効率アップを実現してください。
著作権の対象となっている新聞、雑誌、書籍等の著作物は、個人的または家庭内、その他これらに準ずる限られた範囲内で使用することを目的とする場合を除き、権利者に無断でスキャンすることは法律で禁じられています。
また、スキャンして取り込んだデータは、私的使用の範囲内でご使用をお願いいたします。
~ScanSnapで実現するラクラク便利なスマートライフ~
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